最新のカヌーの様子です!
これは夏前の絵です!
板を合わせ、立体になったものの、接着剤やらなにやらでぼこぼこ…それを綺麗に削るのが前回のカヌーづくりキャンプでした。
さて、本当の最新は…
ひっくり返っています。
転覆したときののケーススタディをしているわけではありません。しっかり加工中なのです。
いまこれに何をしようとしているかと言うと、船体の強度を上げるため、耐久性を上げるため、防水性を持たせるための「FRPコーティング」をしようとしています。
FRPとは、繊維と樹脂を合わせて作る強化プラスチックです。難しい言葉で表すと「繊維強化プラスチック」となります。
今回は、ガラスクロス(ガラスを繊維状にしたもので織られた布)とポリエステル樹脂の組み合わせです。住宅の浸水対策や、車など、様々なところで使われる素材です。
このFRPと言うのを船体に施すと、船体の強度が増し、防水性も上がるというわけなのですが…
ちゃんと貼れないと意味がないのです!
何をもってちゃんとかと言うと「気泡が入らないこと」「樹脂がしっかり硬化している」などです。
船体の板と、FRPの間に気泡が入ると、そこの部分のFRPは何か外から衝撃を受けた時に簡単に割れてしまいます。密着していれば、衝撃を受けたとしても跳ね返せますが、気泡がはいると、ショックを返せず吸収し割れてしまうのです。そうなるととてもショックなので、ローラーでコロコロと気泡をとります。
樹脂が硬化していること…
樹脂はもともと液状で、二つの液を合わせて初めて樹脂になる力を得ます。これを「二液性」と言います。主剤と硬化剤のミックスで初めて硬化しだすのですが、この割合を間違えると、硬化速度が速すぎて作業がしづらいか、一生固まらず、どろどろし続ける古いフランス映画の恋愛ものみたいになるそうです。
もう、どろっどろ
上の写真の手前右下に見える白い布がガラスクロスです。つやつや、伸縮性もあります。
二枚目が樹脂を塗っている様子です。それなりに危険物を取り扱うので、装備は厳重にです。
これらは、コーチャンマンが昔キャンプで作ったカヌーで練習をさせてもらった時の画です。きれいな船です。
今週は飛ばして、来週はべニアカヌーにFRPを施します!
面白い作業ですし、人がいれば色々できますから是非どうぞです!
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